うんこ例文コンテスト

鉛筆第一回全国うんこ例文コンテスト

2年生の部

テーマ漢字
優秀賞書評枠
になるとうんこが一万個でる。
ニックネームけいしさん
ねんれい7さい
古屋先生の書評
古屋先生

お題が「春」という漢字であるため、応募されてきた例文も、季節の美しさや、
うきうきした希望を表現したもの、いわば「春らしい」ものが多かったようです。
そんな中で「春になるとうんこが一万個でる。」という例文はとてもパワフル、エネルギッシュであり、
前半の「春になると」から後半の「うんこが一万個でる」という意表を突く展開は異彩を放っていました。
冬という「静」から春という「動」への転換、生命の躍動感にも満ちた、力強い例文です。
漢字の持つ意味合いに沿った例文の良さも勿論ありますが、「ギャップ」を意識してうんこ例文を作成すると、強く読み手の心に響きます。

書評枠
優秀賞書評枠
うんこをしていたらが来ました。
ニックネームたいさん
ねんれい7さい
古屋先生の書評
古屋先生

古来より幾多の詩人が「春の訪れ」を感じるようすを句に詩に詠んで来ましたが、うんこを使ってこのような切り口で表現できることに驚きを禁じえません。
うんこをし始めたときは冬であり、その中途で、まさに春へと切り替わった―。この「時間のスケール感」たるや、まるで中国古典を読んでいるかのようです。
時計盤の一分一秒、カレンダーの「スケジュール」の中を生きている現代人の時間とはまた別の、悠久の時の流れ。
そんな次元へのアクセスを可能にさせてくれる、名うんこ例文です。

書評枠
最優秀賞書評枠
の植物を探し草むらでうんこをふむ。
ニックネームリクさん
ねんれい7さい
古屋先生の書評
古屋先生

「春の植物を探し草むらでうんこをふむ」。
ぜひ声に出して音読していただきたいと思います。
この、句読点もなにもない素朴な例文に、しかし限りない可能性、奥行きを感じるのは何故でしょう。
装飾のない、剃刀のような「言い切り」の鋭さに、その秘密があります。
「うんこをふんだ。」ではなく、「うんこをふむ。」
単なる情景、いや、光景の、ドキュメンタリックな「記録」ですらなく、ここにあるのは「言い切り」の力強さのみです。
しかしだからこそ、「春の植物を探し」という楽しげで色鮮やかな前半と、「うんこをふむ」というエンディングとのギャップが、悲壮感を与えることなく、むしろ温かみを持って一つの例文に収められているのです。
淡白な読み口と、それにそぐわない豊かな読後感。
山頭火の自由律俳句「分け入っても分け入っても青い山」をも思い出させる、実に趣深いうんこ例文です。

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